自律神経とはオートマチックに働く、自分の意志や気合いなどでは調節できない、人間の遺伝子で最も古い神経支配です。涙、唾液、顔のほてり、汗、心臓、呼吸、胃腸、尿、血圧などの量や強さなどをつねに調節しているとても優れた、しかし時に厄介な機能です。「赤くなるな!」と思っても勝手に赤くなりますし、「落ち着け!」といくら自分を律しても心臓はバクバク走り出します。

日中に働きやすい活動系の神経です。主はいま熱心に活動中だから、まさかこんな時に食事はしないだろう…という事で唾液、消化液、胃、腸、膀胱の働きを最小限にセーブします。当然お腹は減りませんし、うんこもおしっこも忘れてます。逆にこんな忙しい時の便意や尿意は主にとっての迷惑だからです。自律神経はいつでも主の味方をしています。呼吸はしやすい様に気管支の幅を広げ、活動に必要な脳、心臓、肺、太い血管など体の中心を勢いよく回っています。結果
末梢の細い血管は閉じられますので、気がつくと冷えていたりします。DNA的に説明すると、ピアノのコンクールがあって自分の順番が近くなってくると、手のひらに大量の汗をかきます。これは猿人類の頃のDNAがまだしっかり残ってる証拠になります。手のひらの汗は槍が滑らない為に出ているのです。槍が滑った瞬間、マンモスに殺されてしまいます。交感神経とは本来瞬間的に使うもので、あまり長い時間使っていると、興奮過多により心臓系や癌その他の病気になってしまいます。

DNAで説明すると、夜に家族と誰にも邪魔されない洞窟で小さな明かりでゆったりとリラックスして過ごしている状態です(家庭不和の場合は家の中まで交感神経に支配されてしまいます)。
こんな時こそ敵はいないので、主は食事をするだろう、うんちもするだろう、と胃腸が働き出します。もう血圧は下げよう、末梢にも血液をたくさん送って今日の溜まった老廃物を洗い流そう、気管支はもう狭くしても大丈夫だ、汗を出して体を冷やす必要もないかな?免疫の働きを上げて害になるものは消去しよう、などと一日のリセットをはじめます。もちろん睡眠も副交感神経です。不眠症の方に夜明かりを落とせと指示するのは、この古いDNAが働くことに期待しているのです。自分の意志ではコントロールできない神経支配ですが、唯一副交感神経優位に持っていける行動があります。それは
腹式呼吸です。横隔膜をしっかりと動かす腹式呼吸は末梢の血管を開き、
迷走神経反射を起し副交感神経を刺激します。腹式呼吸によって免疫力の向上、全ての内蔵の機能改善、便秘の解消、基礎代謝力UPによるダイエット効果、精神の安定、冷え症改善など、まさに一石十鳥くらいのおまけがついてくる事も可能なので、1日に3回くらいは腹式呼吸の時間をつくりましょう。

交感神経優位のとき、胃は「どうせ何も入ってこない」と思い込んで胃の壁を守る粘液を最大限薄くしています。そこに忙しさかまけて車を運転しながら、とか会議で興奮しながら食事を摂ると、ただでさえ消化液が分泌されにくい神経支配なのにドカドカ食物が入ってくるので、胃の粘膜はやられるわ消化に時間がかかるわで体には大きな負担です。副交感神経優位になるとジワ〜っと粘液が層を作り出すので、忙しい時でも
食事の前には2〜3回腹式呼吸をしてからたべるようにしましょう。
交感神経に支配されている時間が長すぎると、そのあいだ腸はあまり働いていませんので、便はどんどん
水分を吸収され固くなってしまいます。これはいかん!という事で腸液を過剰に分泌させ、腸を過剰に運動させ下痢という形で出そうとする働きが「過敏性腸症候群」です。これも日に何度か腹式呼吸をすることで症状を軽くする事が可能です。

首がすわった乳幼児から適応可能ですが、斜頸、頭痛、慢性的腹痛、側弯、喘息、夜尿症、扁平足、漏斗胸、鳩胸、肥満、チックなどが主な範囲です。
各症状により施術法もそれぞれ変わりますが、
必要最低限の部位しか施術しません。それでも結果が出やすいからです。
斜頸、頭痛の場合は仙骨と頸椎と後頭骨しか診ません。腹痛と夜尿症と肥満と漏胸斗、鳩胸は骨盤と胸、腰椎のみ。側弯と喘息とチックは全身診ます。
扁平は骨盤から足関節まで。おとなしい子供は5分で施術が終わることもあります。
